2018/07/21 14:44

90年代最も好きだったアーティスト/プロデューサーがJODECIの頭脳、デヴァンテ・スウィング。
JODECIの1枚目はまだ若干NJS感がありましたが、とにかくびっくりしたのが2枚目3枚目で
開花したそのドス黒、味濃いめ油多め並のPファンク汁炸裂な濃厚サウンドに当時周り含めクラッた記憶。
当時は優等生グループの代表格がBoyz Ⅱ MenでストリートサイドがJODECIといった立ち位置。
もちろん二グループとも歌のうまさは半端ではないですが、JODECIの歌バカK-Ciの浪花節の歌声にさらっと
したビートは負けてしまうが弟のJOJOには逆にハマる、兄弟で役割分担がしっかりしていて4人のコーラス
グループに負けないグルーヴとハーモニーを聴かせてくれたのがK-Ci&JoJo。その兄弟の持ち味を最大限に
引き出していたのがデヴァンテ・スウィング。特に2枚目のCry for You、Feenin'、What About Usは特にお勧め
したい名曲。そして3枚目「Show the After Party the Hotel」でデヴァンテ・スウィングの門下生でもあった
ティンバランドがここで絡み始める。この3枚目はアルバム1枚通してテーマがしっかりとあるぶん濃厚かつ
ドラマがある最高傑作の一つ。やはりティンバランドの仕事がマチガイナイことをこの頃からその片鱗をみせる。
デヴァンテ・スウィングのスウィング・モブにはもう一人の天才ミッシーエリオットも所属して結果
二人とも出て行ってしまうがその後の活躍は誰もが知るとこ。そのルックス、才能、先見の明、
全てを持ち合わせていた男だからこそトラブルばかりで結果JODECIも活動休止をずっとすることになってしまいました。
しかしこの才能を知らずに90年代のブラックミュージックは語れないでしょう。個人的には今も輝かしく凄いアーティストの記憶。